すずめはどこに行った

最近,時折,「孫娘の今日のひとこと」の投稿がないと言われることがある。そうなのだが,実はえみちゃんは日々大きくなってきて(もうすぐ5歳),ひとことの面白さより,存在自体の面白さが際立ってきていて,投稿などせずに,じいじが一人占め。でもそんなことをしていると面白かったことをどんどん忘れてしまうなあ。

昔は,ちょろちょろ毛だったえみちゃんも,どんどん素敵な髪の毛が伸びてきて,じいじと髪の毛談義を交わす。「じいじの髪の毛はどうしてそんなに少ないの」,「すずめさんに食べられちゃったんだ」,「おいしいのかなあ」と,これまでは,微笑ましいやり取りを繰り返していた。

今日,えみちゃんが「髪の毛を伸ばすんだ。こんなに」と,ラプンチェルのように伸ばしたいみたいなので,「でも,あんまり伸ばすと,すずめさんに食べられて,じいじみたいに少なくなっちゃうよ」というと,「じいじはお酒の飲み過ぎで,そうなっちゃったんでしょ」!!!

本質直感?君は,フッサールか!

えみちゃんの枕登り

昨日の夜は少し寒かった。孫娘は,いつものように,寝る前に絵本を読んでもらうために,じじばばの簀の子ベッドに来て,まずいつもどおり飛び回り,やはり寒かったのか,早々にお布団に潜り込む。何と今日はじいじの布団だ。

じいじは喜んで,「トラのじゅうたんになりたかったトラ」を読む。今,一番気に入っている絵本だ,前は全部で3冊ということになっていたのだが,最近「もう一つ」を乱発し,何日か前には1時間以上も読む羽目になった。「もう一つ」というのは「たくさん」という意味だ。おかしもそうだ。

ところが昨日は,「トラのじゅうたんになりたかったトラ」の「おしまい」を読んで横を見ると,なんと孫娘はもう寝入っているではないか。しかも,じいじの布団のままで。じいじは大喜びだ。

しかし少しすると,孫娘はじいじの枕に載せた頭を,だんだんと真中へ移動してくる。多分寒いからあったかいじいじにすり寄って来るのだろう。それ自体はうれしいのだが,じいじはだんだんベッドの端に移動せざるを得なくなる。このままでは落ちてしまう。何とか固まって持ちこたえよう。首が痛い,凝ってきた。じいじは,鯉の滝登りに引っ掛けて,えみちゃんの枕登りと何度となくつぶやく。

そのままの状態でうつらうつらし,悪夢を見たが,ついに3時。布団から出て,階下のこたつで一人で寝たじいじであった。

深夜の激突

最近,孫娘は,ずいぶん大人びたいい方をするようになってきて,時折,びっくりさせられる。正確な言い方は忘れたが,昨日は,じいじが,彼女の力作のレゴブロックにふれて少し崩れたことに対して,「どうしてそういうことをするの。そんなことをされてはたまらない。どうしていいかわからない。」というようなことを言った。うちにはそういういい方をする人はいないし,そういういい方が出てくるような番組も見ないので,どこかで覚えるのだろう。保育園しかないが,子供たちの間でのそういうやり取りを想像するのがむつかしい。

さて,そういう彼女も,眠くなるとばぶちゃん返りするのだが,きのうの深夜の,ばあば対孫娘の激突はすごかった。

寝る前に,ばあばやじいじに本を読んでもらうのを楽しみにしている孫娘だが,昨日はじいじがお酒を飲んでいたので,じいじを嫌がり,ばあばの布団に入ってばあばに読むようにいう。

早く起きて家事万端をこなし,孫娘に一日中心ゆくまでまで遊ばれるばあばは,夜になると眠くて仕方がない。それでもなんとか「いやいやえん」を読み始めたが,少し読むと眠くなって,「もにゃもにゃ…(沈黙)」。孫娘は「どうしてやめるの。読んで。」と大声を出して叱咤激励する。ばあばはあそれで少し目を覚まし「もにゃもにゃ…(沈黙)」。こういうやり取りが延々と続く。途中でばあばは孫娘に,「本の片側を持たなきゃ読めないでしょう。」と孫娘のせいで読めないようなことをいいだすが,すぐに「沈黙」。孫娘の逆襲。

じいじは,下手に巻き込まれると大変だとばかりに,今日は,寝たふりをして口は出さない。やがて,激突の果て,最後に両者とも沈黙,。深い眠りが訪れたのであった。

朝聞くと,孫娘は途中で業を煮やし,自分で読み始めようとしたそうだ。でも「いやいやえん」は,4歳半にはむつかしすぎて断念。ばあばを責め続けたのであった。

自然が好き

今日はリュックにお菓子とおもちゃをいっぱい詰め込んで,自然がいっぱいの舞岡公園へはじめて行きます。地下鉄が地上に出て,まばゆいばかりの空を見上げ,「空の電車!」。

駅から公園までが遠い。「ゆっくり行きなさい。」。

森の中を歩き回り,ドングリをいっぱい拾って,広場でごはん。「じぃじ。焼きそばはいかがですか。」,「下さいな。」,「みみずの焼きそばです。」。「ごはんはいかがですか。ありのごはんです。」。「アイスクリームはいかがですか。セミのアイスクリームです。」。保育園で,はやっているらしい。

ごはんの後は,レジャーシートにおままごとを広げて,ひと遊び。「遅くなるからそろそろ,行こう。」,「おうちに帰らない。」,「移動するだけだよ。」,「移動だよ。」と納得。

出口で今度は,木登りと,看護婦さん遊び。「看護婦さん,大変ですね。」,「はい。かんごくさんです。」。「じぃじ。どうしましたか。」,「おなかが痛いんです。」。ひとしきり診察して「今日は入院です。おうちには帰れません」。

暗くなりかけ,やっと帰る気になる。今日は全部を歩いたが,公園から出たとたん,「じぃじ。前抱っこ。今日は楽しかった。」。

ええ,何でもしましょう。前抱っこのままねんねした。孫娘。

いっしょ

満月,夕焼けがきれいな公園で,遅くまで遊んでいた孫娘は,なかなかうちに入ろうとしない。いつも孫娘があれこれ不満を言うのに対して「何をごちゃごちゃ言っているの。」と叱るばあばが,今日は「寒い。早く入れ。風邪をひく。」だのあれこれ言うから,孫娘は「何をごちゃごちゃ言っているの。」。

ばあばに「ばあばの夢を見たの。」。ばあば「うれしい。」。「でも,恐竜が出てきて怖かったのに,ばあばはいなくなったの。」。ばあば「ばあばはそんなことしないわ。恐竜に食べられても守るわ。」。「それも困る。」。