總持寺で「仏教音楽祭」を聞く

仏教音楽祭~流音月聲~

ここのところ一心に取り組んでいた書面書きが昨日の16時45分にやっと終わり,提出することができたので,今日(2018年11月10日)は,かねて誘われていた總持寺で行われた「宗派を超え,五大へ響く仏教音楽祭~流音月聲~」を聞きに行った(紹介はこちらでリンク)。全日本仏教青年会全国大会と同時に開催された催しのようで,總持寺の境内ではお坊さんらの様々な内容のテントのブースが開かれていた。私は少し早く行き,レトルトの精進カレーを買い,野菜ラーメンを食べた。

内容は2部からなり,前半は「西川悟平ピアノ&トーク 奉納コンサート」,後半は「仏教音楽祭~流音月聲~」である。実は私は事前にその内容を全く把握しておらず,パンフもみなかったので,白紙で聞き始めたのだが,西川悟平さんの,ピアノとトークには本当に感銘を受けた。

西川悟平さん

西川さんは,ピアニストとしての修行中の30歳の時,ジストニアと診断され,最初は指が全く動かなかったがそれを克服して徐々に使えるように克服していったもののそれでも限られた指しか使えず,「7本指のピアニスト」と呼ばれているそうだ。そのことは,言葉は悪いが「そうですか」と言うしかないが,西川さんはその行動力を関連分野にもどんどんぶつけて事態を切り開いていく,その姿に感動させられる。例えば西川さんは,ニューヨーク在住でその住まいに「泥棒」に入られ脅されたが,震えながらも率直なやり取りをする中で,最後はピアノを弾き,泥棒らが家を直してくれたこと,その後,その時の希望をかなえ,カーネギーホールで開かれたコンサートに呼んだこと。いじめにあって自殺したアメリカの子が作った曲を演奏することを頼まれてその両親のところに行き,その子の部屋で一晩過ごしたり,その曲を映画で使うときに両親を日本に呼んだこと。その他,話される西川さん一つ一つの行動が思わぬ展開をするにつけ,自分の思いをぶつけて事態を切り開いていっていることがよくわかる。さて,私はどうしたらいいのか。なお「西川悟平,動画」等で検索すると,西川さんの活動が描かれたドキュメンタリーやその他の情報が得られるので,ご覧になることをお薦めする。

仏教音楽祭

後半は,7つの仏教団体の,主として声と太鼓,法螺,雅楽等の演奏に,男性俳優の女装の踊り,演奏家の,和太鼓,三弦,二五弦筝が加わり,多様な展開があって楽しかった。ただ,私は,例えば真言宗系の読経はそれ自体が美しく感動的なことを知っていたので,今回の演奏は衝撃とまではいえなかった。

最後に主催者のいかにも仏教家らしい挨拶があり,参加者で般若心経の読誦をしたが,なんと途中で詰まってしまった,昔はすらすらだったのに。

ただ,青年僧たちが,「世界平和祈念」と題してこのような活動をしていることには感動を覚える。今の世界の宗教の多くは平和を忘れているし,我が国のほとんどの人もこのことを忘れつつあるようだ。今後とも活動が発展していくことを期待したい。

ノートパソコン「Jumper Ezbook 3L Pro」を買い,SSD120Gを増設する

ノートパソコン「Jumper Ezbook 3L Pro」を買った

自宅にDELLの32G ROMのパソコンがあるが(USBカードをHDとして増設しているが,いささか面倒だ。),32GではUSBを使ってもなかなかWINDOWS10のアップデート(更新)がうまくいかず,何回もやり返し,結局インストールしているソフトをほとんどアンインストールしてやっとアップデートすることができた。こんなことをやっていてはストレスがたまるだけなので,かねがね「安い」 ノートパソコンを買おうと思っていて,目を付けたのが,中国製の「Jumper Ezbook 3L Pro」である。たまたまAmazonでセールだったようだが,3万7000円弱である。ネットの評判も悪くない。

Amazonの記載によると,「ハードウェア:正規Windows 10 64bit Intel Apollo Lake N3450 1.1GHz CPU 優れたデータ転送機能 ビデオを流暢に見ることができ 低消費電力でもうまくいきます。メモリ:6GB DDR3L RAM and 高速起動eMMC 64GB M2 SSD スロット搭載、自由にSSD容量を拡張でき、最大128GBのTFカード:タブレットがスムーズに動作できます。ネットワークから好きなものをダウンロードして保存できる巨大なストレージ容量を備がえています。スクリーン:14.1インチ IPSベーゼルレスデザインされたスクリーン8mmの狭いフレーム16:9 FHD 1920*1080解像度 Intel HD Graphics 500 GPU高解像度の超大画面に緻密で細部まで描写、美しく鮮やかなカラーを再現するディスプレイ。デュアル高速無線LAN 802.11 b/g/n & 2.4GHz+5Ghz、Bluetooth (機内モードon/offボタン付)、内蔵マイク、9600mAH 大容量バッテリ 最大10時間連続しようでき、小型サイズで、持ち運びやすくて外で仕事しても勉強してもらくらく.9600mAh大容量バッテリーと低消耗電源コントロールで、1回の充電で最大10時間使用可能です。6-10時間連続のゲーム、6-10時間の連続視聴ができる」だそうである。

まともな性能で,値段も安く,「自由にSSD容量を拡張でき、最大128GBのTFカード:タブレットがスムーズに動作できます」というのだから,魅力的である。

二つの問題

さて購入後,翌日,商品が手元に来る。そして今日の時点で120GのSSDを増設し,つつがなく稼働している。しかしここまでくるのに若干の問題もあった。詳しい「説明書があると書いてあったのだが,多国語翻訳された簡単なもので,あまり役に立たない。

まず最初,WINDOWS10のアップデートが「無効」という表示が出てうまくいかない。有効にする方法が分からない。何回か,足踏みしたが,結局,これを有効にする方法を検索して見つけ,ほどなく解決した。

すこし手間取ったのが,SSDの取り付けである。SSDにも何種類かあるようで,検索してみるとどうもSSD M.2 2242というものらしいので,これをえいやっと購入(5500円弱)。その際,どうも120Gが上限というような記事も見つけたので,それに従った(商品説明の「 SSD スロット搭載、自由にSSD容量を拡張でき、最大128GBのTFカード:タブレットがスムーズに動作できます」というのはどういう意味なんだろうか。)。
そしてこれもネットの記事に従い,下の小さなカバーをはずそうとしたが,100均のドライバーではうまくいきそうになかったので,改めて精密ドライバー(ZENKE 63in1精密ドライバーセット 57種ビット 磁石付き 修理工具 (ブラック)。これを中国製)なるものを購入したが,これの使い方が分からない。そこでこれもネットで検索し,この商品の使い方をきちんと説明しているサイトを見つけたものの,60数種類の中のどのビットを使ったらいいかがわからない。でもねじはどうもプラスに見えるので,適当に選んでやってみると,OK。カバーを外せば,取り付けは,多分こうだろうという方法でOK。無事にカバーを閉じ,記憶域を確保するプロセスを実行する。

以上の過程を経て,無事に,ROMとして,eMMC64GB+SSD120Gで使用できるようになった,

多少ひやひやしたが,こんなもんだろう。4万円ちょっとでこれは安い。なお,Jumper製のノートパソコンには,若干の違う種類もあるようで,値段にも多少ばらつきがある。私が購入したこの製品は,最新で,ほぼ最安値だと思う。

今,中国のIT関係の技術と,安価で製造する底力はすごい。おって深センの実態を描いた「ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険」を紹介しよう。

ノートパソコン PC ラップトップ WIN10 6GB RAM+64GB ROM Intel Apollo Lake N3450 14インチ 1920*1080 FHD デュアルWIFI BT4.0 HD (2018)

今後このWebをどのように展開していくのか

ここ両日の本の紹介の目的は?

自分の行動改革

昨日,今日と3冊の本を紹介しているが,これは特に重要な本というわけではない。ここしばらくの間,「問題解決と創造を学ぶ」と,その下位メニューである「問題解決と創造の方法」,「個人:生活・仕事・文化」に手を入れており,今後どのような本を読み,どのような記事を作成していくのかが,おおよそ,固まってきたので,その方向に沿っている,手軽な本を紹介したまでだ。

今一番読み込んでいるのは,まず自分の行動改革を果たすべく,「習慣」に関わる何冊かの本だ。これらは,本や,その考え方の紹介と言うよりも,まず,私自身が悪い習慣を止め,良い習慣を身につけるという実践の問題である。ただあまり自分を前面に出すと,相当格好悪い事態も予想されるので,ほどほどにしよう。「「やり抜く人の9つの習慣 」を読む」は,分かりやすいその手掛かりというところだ。

「スロージョギングで人生が変わる」を読む」は,自分の行動改革の運動面の手引書だ,もちろん,継続が問題だ。

「ルールを守る心」を読む

「ルールを守る心」を読む」は,しばらく手をつけていない「法とルールの基礎理論」に落とし込む気で購入し,気になっていたのでざっと目を通してみたが,このままでは使えないなと思い,備忘のために紹介だけしておいた。

今後の展開

今後,自分の行動改革論がまとまれば,次は,複雑な問題の「問題解決」の手法であるシステム思考を押さえ,何より40年後の世界を予測,記述する「2052」(著者:ヨルゲン ランダース)と,「学習する組織」(著者:ピーター・センゲ)をマスターしたい。前者は,最も私が興味を引かれる分野の本であるのに,これまで気にもとめなかったのが「不思議」だ。

そして自分の行動改革の問題,複雑な世界の問題,企業の問題から目を転じ,法の基礎理論や,実務的な法律問題に取り組んで行くことにする。

なお1週間ほど仕事の書面の起案に追われるので,記事作成はその後になろう。

 

形に走る私-中身と形の相克

中身

暑いから自然好きの私も家にこもり,このWebをいじって時間をつぶすことが多くなる。もちろん,記事の充実を目指すべきだ。

このWebをだれが見に来るんだろう。数はどれだけかわからないが,法律について知りたい,弁護士に困り事を依頼した方がいいかと思ってたどり着く人もいるだろう。そういう人のために,「弁護士業務の基本」,「弁護士業務の展開」の項目(メニュー)に,せっせと役に立つ記事を作って載せよう。自分のためにもなる。

弁護士業務の基本」の「法律相談と弁護士への依頼」には一応記事が揃ったが,もう少し読みやすくしよう。「市民の法律問題」,「中小企業の法律問題」の充実はこれからだ。

弁護士業務の展開」の「新しい法律問題」には,当面「ジュリスト」を読み込んで,参考になる記事を紹介しよう。「分野別法律問題の手引」もおおよそ項目は揃ったが,内容はこれからだ。「法を問題解決と創造に活かす」では,まず「裁判と事実認定」に取り掛かろう。

そういう分野よりも「問題解決と創造の頁」に興味のある人もいるだろう。でも,やることは無限だ。次は,「動物と植物」,「地方政府」,「分業:国際経済」あたりから取り掛かろう,それにしても暑いなあ。

でも,形をいじるのも面白い

私はエイヤッと「レイアウト」を変えてから,どんどんこのWebの形をいじり始めた。

とりあえず,固定頁や投稿のカテゴリーとタグがグチャグチャになっていたので,固定頁やカテゴリーをドラッグ・アンド・ドロップで並び替え,整理できるプラグインを使い,整理した。タグはこれからだ。

サイドバー(画面の大きいパソコンだと右側)の最上部に検索を,次いで翻訳を置いた。Google翻訳は,本当にたくさんの言語についてあっという間に翻訳できてすごいなあ。でもこの機能は誰が使うんだろう。

検索は一般的なものを置いていたが,使っても何が何だかわからないので,キーワードで検索すると,選択によって関連性,新しい順,古い順に並び,それぞれのカテゴリーの記事数も表示されるウィジェットを置いた。しかも,検索されたキーワードは黄色でハイライトされる。これまではどこに検索したキーワードがあるのか分からなかったので,これは画期的だ。

ついでに今日は悪乗りして,サイドバーの一番下に「ラジオ体操」の動画を配置した。少しは体を使おう。

といっても私が何か特別なことをするわけではなく,WordPressに用意されたウィジェットや公開されているプラグインだけでできるのだから,びっくりだ。おもしろいよね。

このWebは工事中です→完了

この3連休(2018/7/14~16),孫娘と海に行こうと思っていたが,彼女に少し咳が出るのでやめ,猛暑なのでクーラーをかけた部屋に閉じこもり,本を読んだり,パソコンでこのWebをいじっていたりしていた(孫娘はおもちゃのピアノを弾いたり,メルちゃんを見ていたりしていた。)。

知的生産の本(知的生産とその技術 Classic 10選)を紹介している倉下忠憲さんに「ドラッカーに学ぶブログ・マネジメント」というKindle本があったので目を通してみると,なるほどということが書いてある。

そこで早速このWebサイトの目的を考え直し,構成を見直す作業に着手したが,自宅のパソコンは安物なので,画面が小さく遅いので作業が進まない上,夕方には孫娘と庭でバーベキューをして一杯やったので,作業中止。

結果,このWebサイトは工事中で,見苦しい状態になっている。速やかに手を加えますので,ご容赦を。ということで翌火曜日(7/17)に手を加え,おおむね,何とか見ることができる状態となった(だろう)。

ところでWordPressの固定ページの構成を見直す時ネックになるのが「順序」の番号を書き直す必要があるということだ,実はこれがとても面倒くさい。

そこで固定ページの「順序」を書き直すプラグインがないかと検索してみると「Intuitive Custom Post Order」というものがあった。これは,固定ページの並び順をドラッグ&ドロップで任意の順に変更ができるプラグインということだ。投稿・カテゴリー・タグの並べ替えもできるようだ。

固定ページの「順序」との関係が分からなかったが,どうもドラッグ&ドロップで並び替えると「順序」も書き直されるようだ。なかなか思いどおりにならないこともあるが,そういうときは,「順序」を書き直す方が早いようだ。カテゴリーの順序も入れ替えられるので,もとからのプラグインはいらなくなった。

 

安くなった時にKindle本を買うのは快感だ

未読・半読・一読の本 4 (180708)

Kindle本は時々安くなる。特にIT系や自然科学系の比較的高価な本,あるいは新書類は,数か月から1年に1回くらいは,ほぼ4分の3から半額になるセールがあるような印象だ。

私は,すぐに読みたかったり必要となったりしたわけではないが,興味を惹かれたKindle本は,サンプルをダウンロードしておく。そして時間を置き,購入する気になった本を購入する。もちろん購入しないままで終わる本も多い,ただ半額になるセールがあると,購入しようという気になることも多い。

半額になったのでここ何日かで購入したKindle本

➀「Pythonゲームプログラミング 知っておきたい数学と物理の基本」(著者:田中 賢一郎)

②「人狼知能で学ぶAIプログラミング 欺瞞・推理・会話で不完全情報ゲームを戦う人工知能の作り方」(著者:狩野 芳伸)

③「人工知能プログラミングのための数学がわかる本」(著者:石川 聡彦)

④「弁護士が教える IT契約の教科書」」(著者:上山 浩)

⑤「知財戦略のススメ」(著者:鮫島 正洋)

⑥「実践フェーズに突入 最強のAI活用術」(著者:野村 直之)

⑦「マンガでわかる神経伝達物質の働き ヒトの行動、感情、記憶、病気など、そのカギは脳内の物質にあった!」(著者:野口 哲典)

⑧「勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意」(著者:児玉 光雄)

 

このうち➀~④は,サンプルをダウンロードしてあって,機会があればと思っていた本である。②は,私が,ゲーム制作会社の社外監査役となったのでぜひ勉強したいと思った本,④は仕事の参考になると思っていた本ではあるが,少し高額だったので,セールがあれば購入しようと思っていた。➀③は,半額になったので,その気になった。

⑤は,仕事で探していて内容が優れておりしかも半額だったので即決で購入した。

⑥は,ITとビジネスを考えるうえで参考になりそうだったので,半額につられて購入した,

⑦⑧は,半額になる新書があったので面白そうなものを探して購入した。

Kindle本の値引きについて

安くなった時にKindle本を買うのは快感であることは間違いない。ということは,高い値段で購入した本が半額になったのを見ると,なんとも悔しい気がする。しかしそういう経験を多く重ねてきたので,後者はあまり気にならなくなった。半額を生かす方が生産的だ。でも,未読・半読・一読の本が増える一方だ。困ったもんだ。

 

立山が呼んでいる

淡路町にある立山

私は時々,アフターファイブに,事務所の近くにある「しんえつ」という富山料理を出す居酒屋さんに行く。特に5時から1時間半ほどの「しんえつアワー」では,飲み物が280円?で飲めるし,お刺身や料理も安くて素敵なお店なので,早い時間からいっぱいになっていることも多い。ただし私は「しんえつアワー」が終わるとさっさと帰るという「困ったちゃん」だ。

そこのトイレに,だいぶ前から室堂平のみくりが池のポスターが貼ってある。私は,室堂平に,4,5回は行っているだろう。特に妻,息子,娘の4人で行き,山小屋に泊まり,みくりが池温泉に入り,立山三山を縦走したり,弥陀ヶ原を散策したのは,いい思い出だ。ポスターを見るたびに,立山を思い出していた。

地獄谷

ところでこの何日か,Webの記事にあれこれ手を入れていて,ふと以前のブログ「山ある日々」で室堂平の地獄谷のことを書いたことがあるのを思い出したので,早速探してみた。2010年9月の記事だった。これは面白いし,なにがしかの資料的な価値があると思うので転載しよう。

立山室堂平に,地獄谷という所がある。地獄谷は,立山火山の爆裂火口 で,比較的平坦な窪地に,硫黄の臭いがたちこめ,荒涼とした地肌に多くの噴気孔があり,水蒸気を噴出している。もちろん有毒である。遊歩道を通る限り安全だが,長居は無用だ。

今から7,8年前だろうか。ようやく登山に慣れはじめた頃,立山に登り,その折,地獄谷にも立ち寄った。地獄谷は,室堂平のターミナルからも比較的近いのでそれこそよくみる旗を持ったバスガイドが観光客にこの谷のことをあれこれ説明していた。それを聞くともなく聞いていると「馬鹿な弁護士ですね。」と言っているのが聞こえた。何のことかすぐには理解できなかったが,もう少し近寄って聞いてみると,「大分前だが,地獄谷の噴気孔の湯だまりに露天風呂代わりに入って死んだ人がいる。危険だからやめましょう。皆さんはしませんね。その人は弁護士で,遺族が裁判を起こして負けたそうです。」,「馬鹿な弁護士ですね。」という説明だった。

そのときは,作り話だろうと思っていたが,あとで思い出して裁判例を調べてみると,実際にあったことだった(訟務月報46巻9号3598頁)。

事実関係と判断のポイントは「本件事故は,Hが,本件遊歩道から通路もない斜面を下り,強い硫黄臭がしていて,人の手が加えられた露天風呂でないことが一見して分かる湯溜まりⅡに露天風呂代わりに入った際に生じたものであり,加えるに,Hは,ひまわり山歩会に所属し,月一,二回の広島県内での登山のほか年に三回ほどは県外で泊まりがけの登山を行い,温泉を利用することも多く,温泉好きであったのであるから,硫黄臭の強いガスが有毒なものであることが多いことを認識していたか,容易に認識することができたはずなのに,あえて,危険を犯して湯溜まりⅡに入ったものというべく,そうすると,被控訴人国は,湯溜まりⅡにおいて本件のような事故の発生する危険性を予測することができなかったものと認められる。したがって,被控訴人国が,前記のような柵等を設置するなどの措置を採っていなかったことをもって,直ちに本件遊歩道の設置又は管理に瑕疵があったとはいえない。そして,その他,本件遊歩道の設置又は管理に瑕疵があったことを根拠付けるに足りる事実は,本件証拠上これを認めることができない。」。

今(2010年9月),地獄谷には,頑強な柵等が儲けられているが(そして,投稿時(2018年7月時点)では,地獄谷は立入り禁止になっているようだ。),当時は,そういうものはほとんどなかったろう。ふらふらと湯溜まりに入って露天風呂気分を味わいたいのも分かるが,登山家は安全性の判断もせずに,それをしてはいけない。

ただこれが普通の観光客だったらどうだろう。自然と管理の問題は難しい。

ご遺族には気の毒だが,この判断は妥当だと思う。山好きの弁護士として身につまされるが。

すずめはどこに行った

最近,時折,「孫娘の今日のひとこと」の投稿がないと言われることがある。そうなのだが,実はえみちゃんは日々大きくなってきて(もうすぐ5歳),ひとことの面白さより,存在自体の面白さが際立ってきていて,投稿などせずに,じいじが一人占め。でもそんなことをしていると面白かったことをどんどん忘れてしまうなあ。

昔は,ちょろちょろ毛だったえみちゃんも,どんどん素敵な髪の毛が伸びてきて,じいじと髪の毛談義を交わす。「じいじの髪の毛はどうしてそんなに少ないの」,「すずめさんに食べられちゃったんだ」,「おいしいのかなあ」と,これまでは,微笑ましいやり取りを繰り返していた。

今日,えみちゃんが「髪の毛を伸ばすんだ。こんなに」と,ラプンチェルのように伸ばしたいみたいなので,「でも,あんまり伸ばすと,すずめさんに食べられて,じいじみたいに少なくなっちゃうよ」というと,「じいじはお酒の飲み過ぎで,そうなっちゃったんでしょ」!!!

本質直感?君は,フッサールか!

忙しいと太る

ここ2週間ほど,土日も含めて,朝から晩まで,大半の時間をある事件の準備(陳述書及び準備書面作成)のために費やしてきた。内容は主として経理的な問題ではあるが,その背景に複雑な事情があるので,確認のために逐一当事者や証拠にあたる必要があり,膨大な時間を要した。私は1年に数回そのような書面書きがある。その間,このWeb記事には手がつかなかった。

このような状態になると何が起こるかというと,夜まで仕事をして終わった後「いっぱい」食べ飲んで帰る,朝は5時くらいまでには起き,事務所へ行く,を繰り返す。

結果,太る。最近よくいうのだが,飲まないと機嫌が悪い,飲むと体調が悪い,ということになってしまう。

この間にも,「テクニウム」や技術,科学畑の本を買ったほか,ロバート・H・フランクの「幸せとお金の経済学」,「ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益」,石津朋之らの「戦略原論 軍事と平和のグランド・ストラテジー」を買っている。材料はたくさんある。手が空いたら,もう少し社会の問題を多様に考えていきたい。

その関係で,これまで「新しい社会とビズネスを創る」としていたメニューを「問題解決と創造の頁」に変えることにした。これだけでは何のことか分からないであろうから,その説明を参照していただきたい。

日本生産性本部の「生産性シンポジウム」を聞く

第2回生産性シンポジウム

先週の金曜日(2018年3月30日),日本生産性本部が主催し,経産省が後援する「生産性シンポジウム(第2回)」を聞きに行った。2つのパネルディスカッションから構成されていたが,私は「サービス産業の生産性向上戦略」に興味深かったので,主としてそれを紹介しよう。

「サービス産業の生産性向上戦略」を聞く

パネラーは,ロイヤルホストの会長の菊地さん,旅館経営の針谷さん,労組から八野さん,デービット・アトキンソンさん(所説を「日本経済の問題は生産性が低いことらしい」で検討した。),モデレーターは村上さん(産業戦略研究所代表)である。

日本の生産性は,アメリカと比較し,製造業の平均が,69.7%,産業の4分の3を占めるサービス産業の平均が,49.9%であるという分析が前提となる。これをみれば,日本の今後の経済発展が,サービス産業の生産性向上にかかっているのは,一目瞭然だ。

興味深かったのは,現に経営している菊地さんと針谷さんの報告だ。

菊地さんは,供給力(人材)と,市場成長力の2軸の産業化モデルを考え,これまでの両者が高い場合の「規模の経済」(多店舗化による規模の成長と親和性のある事業)と,これからの両者が低くなる場合の「質の成長」(付加価値訴求型事業として規模ではなく質の成長を志向する事業。必要に応じて規模の縮小)を想定し,グループ内の事業を適宜,配置,展開しようというものだ。後者については「国産食材の活用,営業時間の短縮(ピークタイムに人員集中配置)などにより,スケールを戦略的に抑制することにより付加価値向上を図る」という指摘もある。実績もあがっているそうだ。

私が一番面白かったのは,針谷さんの報告だ。旅館経営ということから,その生産性にかかる問題が理解しやすいということもある。

針谷さんの指摘を何点か紹介すると,「経営者の不作為が最大の敵」である,市場参入と撤退を容易にするため「借入金の個人保証をなくす」,配偶者控除を撤廃する,地方税の電子納税化,IT化・機械化のため,どのよう装置があるのかの紹介や枯れた装置を安く提供する仕組みが必要,汎用ソフトに,自社の制度を合わせる,勘と経験に基づいた経営を科学化する会計の自計化,同業他社を比較する数値目標),旅館業特有の問題として,お客さん目線で不要なサービスはやめる,クレジットカード等の手数料の低減化)電子決済の普及),需要の偏在を少なくする(休日の取り方の見直し)等々。どれも極めて説得力がある。「IT化・機械化のため,どのよう装置があるのかの紹介や枯れた装置を安く提供する仕組み」については,私もよく考えてみたい。「IT 活用を妨げるもの-生産性上昇の方法」えは,別の角度から考えてみた。

アトキンスさんの報告は,「日本経済の問題は生産性が低いことらしい」で検討したことと重なるが,このままでは社会保障の制度からみると「姥捨山の再来」になる,最低賃金を1300円に,企業数を半分に,霞が関の半分を女性に,を実行しようということになる。舌鋒鋭い問題提起だ。基本的にはマクロサイドからのアプローチである。

労組の八野さんの基本は労働を大切にしようということで,生産性の向上は労働者をこき使うことではない,すなわち付加価値の向上は,人件費の縮小の問題だけではないということには異論がないであろう。

村上さんの報告,分析手法は,初めて聞いたことで時間もなく,すぐには飲み込めなかった。近著の「サービソロジーへの招待」で論じられているようなので,追って検討したい。

その他

実は,報告の間に,世耕経産省大臣が来て,政府の生産性向上に関する政策を要領よく報告した。政府もいろいろ対策を検討しているなと感心することも多かった。ただこの問題について本来的に政府に何ができるかという問題があるし,中小企業の承継という問題は,生産性の低い中小企業が消滅するのはやむを得ないという観点がないと,全体の足を引っ張ってしまうだけだろう。アトキンスさんも苦笑しているように見えた。

ただ生産性の問題は,今後の世界経済がどうなるかという難解で,予測困難な問題を含んでいるように思う。つまり,「限界費用ゼロ社会」,AI・IT化社会への趨勢の中で,生産性の向上が世界経済に何をもたらすかということである。これが私の今後の検討課題になる。

なおもうひとつのパネルディスカッションの「個人の学び直しや人材流動化・企業の新陳代謝による生産性向上」は,もっぱら企業の人事・組織の焦点が当たっていて私の関心からは,ずれていた。ただ,今後,企業の従業員の副業,複業を認める方向で,政府のモデル就業規則が改定されたということは,ある意味で衝撃だ。企業での労働者の位置づけが変わるということもあるし,そんなことに政府が「威力」を及ぼしていいのかということもある。